科学であそび隊では、定期的に「カルメ焼き」の実験を行っています( ´ ▽ ` )
この「カルメ焼き」とはなにかというと、昔、祭りの屋台などで売られていたお菓子の一種。
こんな感じで、お玉を使られていたお菓子みたいですね!
【参考動画】
最近は、屋台でもなかなか見なくなりましたが、これもまた面白い原理で出来上がるんです( ´ー`)
原理を知る前に、まずは自分でカルメ焼きを作ってみましょう!
カルメ焼きをお家でも作ってみよう!
カルメ焼きの材料は至ってシンプル。
「砂糖」と「水」・・・そして「重曹(じゅうそう)」、最低でもこの材料があれば作ることが出来ます( ´ ▽ ` )
科学であそび隊の場合は、これに「卵白(らんぱく)」を追加した作り方もしています。
紹介している作り方は、下記の通り。
0・準備するもの
ザラメ
卵の白身(卵白)
重曹(炭酸水素ナトリウム)
グラニュー糖(砂糖)
ふきん
わりばし
なべ
ガスレンジ
温度計 0~200度
クッキングシート(オーブン用)
マグカップ(小)
アルミホイル
シリコンカップ
輪ゴム
容器
1・カップを作ろう!
マグカップにアルミホイルを敷いて(しいて)、その中にシリコンカップを入れましょう
2・重曹卵を作ろう!
別容器を使って、重曹と卵白を組み合わせ、シャーベット状になるまでかき混ぜます。
そこにグラニュー糖を1つまみ入れ、更にかき混ぜましょう。
目安としては、卵白2g、重曹6g、グラニュー糖1gです(・∀・)
3・砂糖蜜を作ろう!
ザラメ100g、水60~70ccをなべに入れて、中火でコトコト・・・温度計で温度を見ながらかき混ぜて、ザラメを溶かしましょう。
120度~125度くらいになるまでかき混ぜますが、110度を超えると一気に温度が上がるため注意!
4・混ぜよう!
砂糖蜜が120度~125度までになったら、1で作ったカップに流し込みます。
流し終わったら、2で作った重曹卵を、あずきサイズくらいにわりばしで取って砂糖蜜に入れましょう。
その後は、つぶすようにして砂糖蜜を20~30回くらいかき回します。
そうすると色が変わってきますので、わりばしを抜いて、静かに待ちましょう。
5・もこもこ・・・完成!
しばらく待っていると、もこもことふくれ上がる様子が確認できるはず!
ふくれ上がりが落ち着いたら、クッキングシートの上にひっくり返して。
触れる温度になったら、カップを外して完成( `・∀・´)
あとは美味しく食べましょう!
因みに・・・もっとシンプルな作り方は、こちらの方のサイトを参考にしてるといいかもしれませんね。
ということで、簡単に美味しいお菓子が出来上がるのですが・・・ここで気になる人もいるでしょう。
何故ふくらむのか!?
ということ。
ということで、ちょっとお勉強をしましょう!
なんでカルメ焼きはふくらむのか・・・
さて、「温めた砂糖蜜に重曹を入れて混ぜる」だけで、ふくらむことがわかりました・・・が。
問題は、なぜ、”ふくらむ”のかということ(・∀・)
魔法の力でふくらんでいるわけではなく、これも科学の力でふくらんでいるのですね!
ここで、「重曹(じゅうそう)」について、ちょっと知っておきましょう。
重曹とは、
炭酸水素ナトリウム(たんさんすいそなとりうむ)
と呼ばれる、化学式NaHCO3の結晶です。
別名として、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダとも呼ばれていますね( ´ー`)
ベーキングパウダーの主成分となっている重曹ですので、料理にも使用することが出来ますし。
弱アルカリ性、発泡性があるということで、掃除にも利用される万能なものになっています!
ココらへんの話については、また後日まとめるとしまして・・・この重曹、熱を加えると、熱分解により
炭酸ナトリウム+二酸化炭素+水(2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2)
に分解されます!
暖められた砂糖蜜の中で、気体の二酸化炭素は外に出ようと頑張るわけですが。
外に出るぞー!と頑張っている間に、温めた砂糖蜜は空気に触れて固まって(結晶化して)いきます。
この、ちょっとずつ固まっていく砂糖蜜を二酸化炭素が押し出そうとすることによって、カルメ焼きがふくらんでいくのですね(・∀・)
最後には、完璧に固まってしまうのですが、その固まった砂糖蜜が二酸化炭素の気泡を閉じ込めることで、中にはポツポツと空洞が生まれます。
これがサクサクの食感の秘密となっているわけです!
これがカルメ焼きの原理・・・独特な食感も楽しみながら食べてみましょう( ´ ▽ ` )
科学であそび隊でも定期的に行っていますが、お家でも簡単にできる自由研究。
注意としては、「温度管理を間違えない」ことと、「ヤケド」に気をつけることの2つ!
ぜひ試してみてくださいねー(・∀・)